研究内容 Researches

計画研究班 A01-5

全能性消失時のエピゲノム制御機構の解明

代表者 / Project Leader

受精卵は、胚と胚体外組織の両方に分化可能な全能性を有する。この全能性は、内部細胞塊と栄養膜細胞への最初の分化が生じる胚盤胞期までに消失する。
本研究では、全能性消失時に生じるエピゲノム変化の制御機構と機能を解明することで、一旦消失した全能性の再獲得技術の創出を目指す。また、領域内研究者のために少数細胞からのエピゲノム解析技術の支援を行う。

井上 梓
Azusa Inoue

理化学研究所 統合生命医科学研究センター
上級研究員
RIKEN
Senior Scientist

https://www.azusainoue-lab-riken.com/home-1

特定領域時代の若手研究会に大学院生として参加していた私にとって、当時の師と共に新学術を立ち上げるというのは感慨深いものがあります。卵が有する初期化能力に魅了されていた当時の初心を忘れず頑張ります。

分担者 / Co-Project Leader

我々のグループは、マウスの幹細胞や初期胚を対象として、未分化性や発生がどのようにエピジェネティックに制御されているのか、を明らかにしようと取り組んでいます。特に、父アレルと母アレルで異なる遺伝子発現を示す、ゲノムインプリンティングにフォーカスして研究を展開しています。本領域では、発生・分化に伴って全能性が消失していく過程で生じている生命現象と、その背景にある分子機構を明らかにするために、in vivo, in vitroの両方向からアプローチします。

山口 新平
Shinpei Yamaguchi

大阪大学 医学系研究科 幹細胞病理学講座
助教
Osaka University
Assistant Professor

http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/nakano/

北海道大学の高木教授のもとで着床後6.5日齢胚の解剖を習ってから、マウスの発生に魅せられ、研究を継続しております。研究以外の時間のほとんどは3人の子供と過ごすことに費やしていますが、人間の発生、成長の観察も楽しいですね。