本課題では、全能性プログラムを解明するために、初期胚における転移因子(トランスポゾン)関連因子の同定とその機能解析を行う。このため、①マウス初期胚において一過的に高発現する転移因子(MERV-L及びLINE1)の機能解析、②様々な生理学的性状がマウスよりヒトに近いことが知られているハムスターを用いて、転移因子制御因子として知られているPIWI/piRNA分子経路関連遺伝子の機能欠失変異体の作製とその表現型解析、③卵・初期胚のエピゲノム獲得機構の解明、の3つの課題に分けて進め、初期胚における全能性獲得における転移因子の動態と役割、さらにその制御に関わる必須因子やエピゲノム情報の解明を目指す。また総括班と連携し、RNA解析やモノクローナル抗体の作製支援を行う。
慶應義塾大学 医学部 分子生物学教室
教授
Keio University
Professor
京都府福知山市生まれの関西人です。吉本を見て育ちました。
“石”収集家。好きな画家はパウル・クレー、音楽はDavid Gilmore(ピンク・フロイド)、最近はLiszt、Bill Evans、Pablo Casalsとか。愛読書は漱石の「草枕」。今年還暦。