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柳町評価委員が第38回(2023)京都賞 受賞が決定しました。

2023.06.22

本領域の総括班評価委員のハワイ大学 柳町隆造先生が、第38回(2023)京都賞の受賞者に決定しました!
https://www.kyotoprize.org/laureates/ryuzo_yanagimachi/
おめでとうございます!

 

小倉領域代表よりお祝いコメントをいただいております。

みなさまご存じの通り、柳町先生は哺乳類の受精研究のパイオニアとして60年以上現在まで活躍されています。体外受精と顕微授精の開発と応用を通じて受精のメカニズムを明らかにするとともに、ヒトの不妊治療の発展にも大きく貢献されました。詳細は、上記HPにも述べられているとおりです。

研究の業績は述べるまでもありませんが、それとともに強調したいのは、柳町先生はハワイ大学の研究室に数十人におよぶ日本人留学生を受け入れて、我が国の当該分野の発展にご尽力されたということです。私(小倉)もその留学生の1人ですが、当時受精の研究で何も業績が無かった私を温かく迎えてくださったおかげで、この道に入ることができました。私の大恩人です。現在本領域では、旭川医大の日野先生が活発に共同研究を続けられています。今回の受賞は、我が国の多くの柳町先生のお弟子さんと関連研究者が喜んでいるはずです。

柳町先生は、今年8月で95才になられますが、今もハワイ大学や日本の共同研究の拠点でユニークな研究を続けられています。昨年も、哺乳類の受精に関する未解明の問題点をまとめた総説を出されたところです。 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35292804/
まだまだ柳町先生の探究心は続いています。

これからもお元気で、私たちの目標としてご活躍を続けられることでしょう。若い方々にも、受精研究の黎明期から走り続けられている柳町先生の業績を覚えておいていただければと思います。

小倉淳郎