2024.02.15
深谷班の論文がTrends in Cell Biologyに掲載されました。
本総説論文では、エンハンサーがどのように標的遺伝子の転写活性を制御しているのか?という基本的な作用機序について、最新の知見をもとに議論しています。全能性の獲得や消失時には、核内におけるゲノム構造や転写因子の局在様式など様々な変化が動的に起こります。それらが、どのようにエンハンサーと標的遺伝子の相互作用に影響を及ぼし、転写活性の時空間動態を制御しているのかについて、最近の我々の研究によってその存在が実験的に示された「転写ハブ(transcription hub)」という新たな観点から考察しています。
(東京大学・深谷 雄志)
Regulatory landscape of enhancer-mediated transcriptional activation
Kawasaki K, #Fukaya T.
Trends in Cell Biology, 13 February, 2024. doi:10.1016/j.tcb.2024.01.008